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INTERVIEW

小さな地域の薬局で、
人の一生に寄り添う。

薬剤師 猪股鉄也

7年目

かくの木薬局

小さな地域の薬局で、
人の一生に寄り添う。

薬剤師 猪股鉄也

7年目

かくの木薬局

かくの木は、自分にとって3番目の薬局。はじめは小規模の薬局で取締役を務め、その後、2番目の大規模薬局へ。そこで、ノルマを達成することに注力する企業の在り方や、デスクワークメインで現場に出られなくなった自分の働き方に違和感を覚えていました。そんなとき出会ったのが、かくの木の代表取締役である畑中です。当時は、東日本大震災の発生直後。畑中と私は、埼玉県薬剤師会として避難所に開設された救護所の支援に赴いていました。慌ただしい現場で、畑中はテキパキと動きつつ、患者さま一人ひとりに真っすぐ丁寧に寄り添っていました。その姿を見たときに、素直に尊敬の念を抱きました。そして、自分の理想の薬剤師像とは患者さま一人ひとりを大切にし、地域に貢献する薬剤師だと思い出したのです。その縁をきっかけに、数年後、私はかくの木に転職。現在は理想通り、薬剤師としてたくさんの患者さまと接しています。

見失いかけた理想の薬剤師像を

かくの木で取り戻しました。

全員が一つになれば、小規模でも

地域を支える大きな力になる。

かくの木の一番の魅力は、患者さまの人生に寄り添えること。地域の薬局として困り事があればいつでも頼っていただける。かくの木の理念にもある通り、誰もが住み慣れた自宅で安心して暮らし続けられるようサポートすることができる。さらに、福祉用具を扱うかくの木用品館、ケアマネジャーが所属する介護支援事業所、地域医療の柱となる地域包括支援センターも運営しており、医療と介護の連携体制が整っていることもかくの木の強みです。業務内容は違っても、地域を良くしていくという意識のもと、全社員が同じ方向を向き一丸となって仕事をしています。ベテラン社員が若手社員を支え、教育するのは当たり前。時には畑中も相談に乗ります。かくの木は大きな薬局ではありませんが、その分、豊富な学びの機会があると感じています。

終末医療に向き合うことは

患者さまの一生に寄り添うこと。

余命わずかな方の病気の苦痛を緩和し、穏やかに過ごしていただくための終末医療。人の一生に寄り添ううえで避けられない終末医療は、かくの木でも注力すべきことだと考えています。在宅医療で長く関わった方が亡くなるショックはとても大きいものです。ですが、私自身は、幸せな最期のお手伝いが出来て良かったと思えるようになりました。その域に達するためには、自分に何が出来るのか、患者さまにとって何が有益なのかを考え抜き、悔いの無いようできることすべてを実行しなければなりません。若手社員が一人で向き合うのは難しいでしょう。丁寧に心のケアをしたり、研修プログラムを作ったり、会社として精神面、技術面のサポートをしていく必要があると思います。人の死に触れ、無力さを感じることもある。けれど、そんなときこそ、患者さまに寄り添ってきた日々を思い出してほしい。私はかくの木で終末医療に向き合う体制を整えることが、地域医療の発展にも繋がると信じています。

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